仕事からの帰路、影踏み鬼から告白を受けた。私の影は践み心地がとても素敵で、このままずっと踏んでいたいのだそうだ。いいですよ。私の影、もう消えちゃいますけど。そう答えて、間もなく沈みゆく夕日に目をやる。背後の気配がぎゅっと凝り、やがて名残惜しげな溜息が私の首筋をくすぐった。