屋上屋を架す会話を続けた結果、あなたとわたしの間には、膨大な言葉が積み上がってしまった。ジェンガと同じで、相手が仕損じるのを互いに待っている。しかし、この高い壁が崩れたとき、ふたりとも無事で済むのだろうか。そう思っていてもなお、「ごめん」の一言は諍いの興奮にかき消されてしまう。
久しぶりに会った友人と、かつての遊び場だった雑木林に行く。見せたいものがあると言う。藪を分けて辿り着いたのは、腰の高さほどの鳥居だった。大きく育っただろと彼は誇らしげだが、私は何も覚えていない。曖昧に笑っていると、ちょっとくぐってみろよとしつこく言ってきて、目の色が尋常じゃない。
深夜の電算室で法会が執行される。絢爛たる衣を着た高僧たちがサーバラック前に居並び、実に美しい声で読経する。機材の保守ランプの点滅が、オレンジ色から緑色へと遷移したところで、我らエンジニア一同、威儀を正して合掌する。高僧たちは瞬く間に消え去るが、濃い白檀の香りが電算室に残される。
++++++++予選通過