2024年7月29日月曜日

#夏の星々140字小説コンテスト 「高」投稿作/立花腑楽

深夜の電算室で法会が執行される。絢爛たる衣を着た高僧たちがサーバラック前に居並び、実に美しい声で読経する。機材の保守ランプの点滅が、オレンジ色から緑色へと遷移したところで、我らエンジニア一同、威儀を正して合掌する。高僧たちは瞬く間に消え去るが、濃い白檀の香りが電算室に残される。

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予選通過