天竺鼠が抹香臭い話ばかりするので、隣の檻の金絲猴はすっかり感化されてしまった。さすが天竺からいらした鼠様だと心酔しているが、生憎彼は南米の生まれだ。さらに隣の檻では、同郷同属のカピバラが「ぼくの和名が鬼天竺鼠だと知ったら、金絲猴くん、どんな顔するかな」と草を食み食み考えている。