御厨子の中に、異形の即身仏がある。矮躯に載った頭蓋が、異様に縦に長い。「福禄寿の仏さんやと、檀家たちは有難がっとりますが」と管理者の住職は言った。「この外法頭、実はいまだに伸びよるんですよ」声を潜めながら御厨子を揺すると、その長頭からひどく生々しい水音がぼちゃぼちゃ響いた。